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クローバーのそよ風[79]

こんにちは!ヒグチです。団体の新しいリーフレットが出来ました♪

ぜひ、お手に取ってご覧いただければと思います。デザインしてくれたのは、大学生の時に子ども・若者食堂の運営に関わってくれていた野田苑恵さんです!卒業後、県外に行っても、子ども・若者食堂のことを気にかけてくれていました。そして この春、山形に戻ってきてくれて、またこうして活動に関わってもらえること、心からうれしく思います💗

 

 

先日、前川喜平氏の話を聞く機会があった。テーマは「なぜ不登校は増えたのか」。

みなさんは、なぜだと思われるだろうか? この通信を手にしてくださる方は、子どもや親に何らかの原因があるからだと、世間一般的な見方をする人は、それほどいらっしゃらないような気がする。前川氏は、教育政策の歴史に触れながら、今のこの国の「国家主義」や「新自由主義」が、子ども(だけではなく教員)の苦しさを生みだしている大きな要因のひとつであると語っていた。

道徳の教科書に掲載されている『星君の二塁打』にも触れていた。星君は監督から、送りバントのサインがあったが二塁打を放ち、チームは勝利したが、監督の指示に従わなかった為、次からの試合には出場させてもらえなかったという話。   

この道徳の授業でも、子どもたちは評価され、評定をつけられるのだ。約束を守らなかった星君が悪いとでも言えばいいのだろうか。

 

ブルックリンの5年生たちが、プラスチックの汚染問題を学び、彼らの視点で問題の根源を問いただし、解決に向かってアクションを広げていくドキュメンタリー映画『マイクロプラスチック・ストーリー』が、6/4~10 フォーラム山形で上映されている。南極にまでマイクロプラスチックが到達しているのを見て、驚いてしまった。私たちの身の回りは安価で便利なプラスチック製品であふれているし、ゴミのポイ捨てもなくならない。地球の未来だけでなく、自分たちの健康も脅かされると知っても、あまりに大きすぎる問題に、大人である私たちはあきらめたくなってしまう。しかし、ブルックリンのあの子どもたちは違っていた。自ら考え、判断し、決定し、行動しているのだ。

 

 私も、上からの詰め込み教育を受けたけれど、思考停止人間にはなりたくない。自ら知識を獲得し、生涯にわたって学び、考え続ける人間でありたいと思う。そして、子どもたちが苦しくなるような教育政策を変える働きかけを、あきらめないで続けていこうと思う。点滴穿石、同じ気持ちの人々と力を合わせて。