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クローバーのそよ風 [67]

オンラインでの親の会。いつかそのうちやりたいなぁと、ずっと思っていました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、思いがけずこの4月からzoomを利用して始めることとなりました。

いつか…と思っていることも、本当はすぐやればできたのに、いろんな言い訳を探しては先送りしていたんだなぁと💦

みなさんは、いつかそのうちと思っていることってありますか?運動、ダイエット、禁煙、貯金、親孝行とか。気持ちひとつ!とわかってはいても、なかなかねぇ(笑) ということで、代表のヒグチが今月も気ままにつづります。

 

 

山形県内は新型コロナウイルスの検査結果が陽性0件の日が1カ月近く続いている。

「日本ならではのやり方で流行をほぼ終息させることができた」とのトップの言葉。

だが、日本モデルは素晴らしい!だけで終わらせていいのだろうかとも思っている。

強制力のない自粛要請を繰り返した政府のコロナ対策は、日本人の同調圧力を利用した側面があると指摘されている。

 

日本には、他国にはない『世間』がある。標準を少しでも外れた者に対する差別やバッシングが起こりやすい。

周囲が自粛し要請に従っている中、それに反することをすれば強い同調圧力がかかる。さらにはそこから歪んだ正義感が生まれることもある。例えば、感染者への嫌がらせ、医療関係者や飲食店への誹謗中傷などである。江戸時代の五人組制度や第二次大戦下に作られた隣組制度が頭の中にちらつくのは私だけではないだろう。

 

私たちの大きな活動テーマでもある“ひきこもり”も『世間』という目によって、ひきこもらされていると私たちは考えている。

『世間』という監視社会の視線が、社会への一歩を踏み出そうと思う若者に冷たく突き刺さるからである。

だから、そんな生きづらさを生み出してしまう『世間』の社会通念をぶち壊すまではいかなくとも、常に揺さぶりをかける活動をし続けたいと思うのだ。

 

『世間』は誰か?それは、私であり、あなたでもある。

『世間』から許され認められないと、生きるのが苦しいと感じる人々は多い。

“ひきこもり”だけでなく、いじめや自殺の根っこにも『世間』という圧力があるのではないだろうか。

これを機に今一度『世間』の在り方を考えてみたいものである。