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クローバーのそよ風 [73]

最近出会った言葉 『雑談以上 相談未満』 、居場所づくりにはぴったりだなぁと感じている代表ヒグチです。

今月も気ままに綴ってますがお付き合い下さいませ。

 

今の小学生は週に何日も塾に行ったり、習い事をしていたりするのだと、先日お会いした親御さんから聞きました。

小さい子が 「疲れた」 と口にするのは当然ですね。

 

なぜ学ぶのか、学びたいのかを(子も親も)考える機会がないままに、自分だけが一点でも多く点数を取っていい学校に入るということが一番大切なことだ、なんてもし思っていたら私は悲しくなります。

生きていく上でつまずいた時、どんなに学歴が素晴らしくても、悩みを相談できる友人や知人がいなかったり、プライドが邪魔して誰かに助けを求めたりできなければ、孤立してしまうでしょう。

 

昨日、行きつけの美容室の店主がこんなことをおっしゃっていました。「同級生で起業している人が多いんですけど、彼らって困ったときに親身になって力を貸してくれる友人が多い人たちなんですよね。学歴とか関係ないですね。豊かな人とのつながりを持っているかどうかですね。」 と。

若年労働市場における学歴ミスマッチも問題になっている中で、本当の「生きる力」とは何でしょう?

学力と同じように身に着けるべき大切なことがあるはずですよね。

周囲にいる大人は、そのための学びの体験や経験の機会をどう作っていくか考える必要があるのではないでしょうか。

 

私たちクローバーの会では、来年度から新たにフリースクールの活動を始めたいと思っています。

そこは、子どもたちが本当の意味で「生きる力」、いや「生き延びる力」を自ら手に入れられるような学びの場にしたいと思っています。

(共に活動に携わってくださる方がいらっしゃいましたら、お声がけください!)

 

 

11/21(土)やまぎん県民ホールにて『若者の生きづらさについて考える』と題して講演会を開催しました。講師は、こおりやま子ども若者ネット代表の鈴木綾さん。フリースクールやサポステ、貧困家庭への支援の実践をしてこられただけでなく、さまざまな協議会やネットワークづくりも同時に行ってこられた、まさに活動家。

「生きづらさを抱えたその人に問題があるのではなく、環境が生きづらさを生んでいる。」 綾さんの語り口は静かですが、経験からの言葉の数々には説得力がありました。

社会がどう変わっていくのか、私たちがどう変えていくのか、山形に必要なものは何か、実践者が孤立しないために活動に関係する人々がどう手をつないでいくか…いくつかの宿題をいただいたような気がします。

コロナ禍でも学ぶために足を運んでくださった皆様、ありがとうございました!そして綾さん、講演しながら、いつの間に靴と靴下を脱いでおられたのでしょう!? ふと見ると裸足の講師(笑)それがまた素敵でした★